第1話 「神の子 ファヌン」
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西暦384年。2千年間、玄武の神器を守ってきたコムル村の村長ヒョンゴは、チュシンの王をさがし求めて、弟子のスジニを連れて国内(クンネ)城へと旅をしていた。 ファヌン様の話をしてほしいとスジニにねだられ、しぶしぶ神話を語り始める。
2千年前、地上は火の力を持つ巫女(みこ)カジン率いる虎族が武力で支配していた。 そんな世界を見かねた神の子ファヌンは、3人の守護神とともに地上に舞い降りると、平和の国“チュシン国”を建国する。集まった人々はファヌンの民として平和に暮らし始めた。
だが、ファヌンに世界を奪われたと思った虎族は、ファヌンの民を攻撃し始める。抵抗して戦いを続ける熊族のなかに若い女戦士セオがいた。苦しむ人々に涙するセオの姿に心を痛めたファヌンは、カジンの火の力を奪う決心をする…。
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第2話 「チュシンの星」
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西暦375年。虎族の末裔(まつえい)である火天(ファチョン)会は、かつて神の子ファヌンの降り立ったチュシンの地の神檀樹(シンダンス)の上に阿弗蘭寺(アブルランサ)という祭壇を立てていた。 王の誕生を告げる“チュシンの星”が輝くのを見た火天会の大長老は、同時に目覚めるとされる青龍、白虎、玄武、朱雀の四神の神器を捜し出して天の力を手にいれるべく、高句麗、百済などの各地へ兵士を送る。
そのころ、高句麗一の貴族ヨン家では現王ソスリムの妹で、当主ヨン・ガリョの妻の陣痛が始まっていた 一方、王の弟オジジの別荘では、臨月の女性が部屋を抜け出し、チュシンの星輝く空の下、人目を避けるように山の中へ・・・。 星が輝きを増すころ、白虎の神器を守る鍛冶(かじ)職人の一家と、青龍の神器を守るジン城の城主に、火天会の魔の手が迫っていた。また、火天会に攻め入られたサビ城では、城主の妻が幼い娘のキハに、生まれたばかりの妹と朱雀の神器である紅玉を託し、床下に隠れさせた。
10年後、ヤン王となった父オジジの教えを守り、息子のタムドクは愚鈍で病弱なふりをして目立たぬように過ごしていた。火天会に育てられたキハは、神殿に神官見習いとして送り込まれる。
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第3話 「毒薬の因果」
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ヒョンゴとスジニは国内(クンネ)城でホゲの様子を探っていた。 ヨン家に最近、薬売りのふりをした火天(ファチョン)会のサリャンが頻繁に出入りしていた。 ヒョンゴの指示で、怪しい薬売りの後をつけたスジニは、ヨン夫人が毒薬を買ったことをかぎつける。
後燕(こうえん)との戦で手柄をたてたホゲが帰還する。 世間ではだれもが、ホゲこそがチュシン王になるべく定められた、優れた人物だと噂していた。王の代理でホゲに褒美を届けにヨン家に行ったタムドクは、ヨン夫人に侮辱され、なぜ叔母でもある彼女が自分を目の敵にするのか不思議に思う。
そんな中、王になってから急に体調を崩し始めた父王を心配したタムドクは、薬を探しに神殿の薬草畑へ。 そこで神官見習いのキハと再会したタムドクは、キハに王の病状を診てもらうことに。 王を診察したキハは、原因は希少な毒物だと告げる。キハはそれが火天(ファチョン)会の毒だとすぐに気づいた・・・。
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第4話 「王になる条件」
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ヨン家を訪ねたタムドクはヨン夫人自殺の経緯を語る。 タムドクの言葉に耳を貸そうとせず取り乱す息子ホゲを止め、ヨン・ガリョは静かに話を聞く。 タムドクの巧みな戦略に、今までタムドクの愚鈍なふりにすっかりだまされていたと知り、ホゲに、誰もがホゲを王の器と認めるときまで待とうと話す。
ヤン王は、ヨン家に自らの聡明さを知らしめてしまったタムドクの身を案じ激怒する。 タムドクは、なぜヤン王の妹であるヨン夫人が王や自分を憎んでいたのかと質問する。 王はヨン夫人が自分を兄と認めなかった事情を語り始める・・・。
時は過ぎ、青年になったタムドクは、連日宮殿を抜け出しては遊び歩いていた。ある日、賭場でスリを働く少女スジニを目にし興味を持つ。
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第5話 「決勝戦の行方」
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国中の貴族が観戦する撃毬(キョック:馬上で行う球技)大会。ホゲはこの大会で優勝し、自分こそが王に相応しいと万人に認めさせる気だった。 ホゲ率いる黄軍は青軍に圧倒的な勝利を収め、あとは翌日の試合で黒軍に勝つだけになる。 だが、大衆に紛れてスジニと一緒に試合観戦していたタムドクが不正に気づく。
それを聞いたスジニは、試合を終えた黄軍の兵士たちのもとへ。 不正をばらされたくなければ、金をよこせと脅すが、逆に兵士たちに襲われる。そこにホゲが現れ、そしてタムドクもやってくる。
観客席にいた火天(ファチョン)会の大長老は、ホゲが勝利の雄たけびをあげたとき、“朱雀の心臓”が淡く輝きだしたのに気づく。 大長老はホゲ、そして王の席の近くに控えるキハに目をやり、2人が揃った場所で光りだした神器に、ホゲこそが予言のチュシンの王だという確信を強める。 ちょうどそのとき、タムドクが目の前を通り過ぎたことなどには気づいていなかった。
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第6話 「陰謀の序曲」
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撃毬(キョック)の試合で、公平であるべき太子タムドクが一部族の黒軍の選手として参加したと判明し、場は騒然となる。 王はタムドクを霊廟(びょう)に閉じ込めるよう命じ、スジニと黒軍の選手たちはヨン家の牢(ろう)に投獄される。
タムドクは監視役である第3近衛隊のカクタンと勝負をして勝ち、霊廟(びょう)を抜け出すとヨン家へ向かう。
そして黒軍選手たちの釈放を求める代わりに、ヨン・ガリョにある約束をする。
2人の話を盗み聞きしていた火天(ファチョン)会の大長老は、ヨン家に取り入るため、まずはホゲの心をつかめとキハに指示。 美しい姿でろうそくに火を灯(とも)すキハをホゲが見つめていると、隣室ではヨン・ガリョと大長老が見守るなか“朱雀の心臓”が光りだす。同時刻、牢(ろう)で寝ていたスジニに一瞬、前世の黒朱雀の記憶が蘇る。
宮殿の貴族会議では、重臣たちがタムドクの太子廃位を主張。すると王は大神官を呼び出し、タムドクの出生の秘密を語らせる。
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第7話 「都を追われて」
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3部族の部族長の息子たちが何者かにさらわれる。
ヨン・ガリョは部族長たちを集めると、王がタムドクの即位に反対させないために人質に取ったと信じさせ、キハに“朱雀の心臓”の守り主としてホゲがチュシンの王だと証明させる。
そのころ、朱雀の神器の守り主とチュシンの王が出会ったという報告がコムル村に届き、ヒョンゴは集会を開く。朱雀の神器の守り主らしき女性が、悪なる火天(ファチョン)会の大長老と一緒にいたという報告を聞き、村人たちはざわめく。守り主はスジニではなかったのか。
新王即位式に出るように言われたタムドクは、父ヤン王にホゲを王にすべきだと告げる。 ヤン王はタムドクに、彼もまたチュシンの星のもとに生まれ、母親はタムドクを守るために命を落としたという事実を明かす。
王は神殿で即位式を始めようとするが、息子を誘拐された部族長たちは抗議を続ける。 一方、誘拐事件を知ったタムドクのもとに、心配したキハが駆けつける。
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第8話 「張り巡らされた罠(わな)」
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キハとともに部族長の息子たちを探しに行ったタムドクに、護衛のはずの騎馬隊が自害を迫る。
駆けつけたホゲは、タムドクが二度と姿を現さなければよいのだと告げて去る。難民村でキハはタムドクへの愛を告白し、2人は長年の思いを遂げる。 翌朝、王を救って戻ると置手紙をして出て行ったキハだったが、火天(ファチョン)会に連れ戻されてしまう。戻ったキハを見てうれしそうなホゲに、キハは・・・。
キハの依頼でサリャンは、チュムチ率いる庸(よう)兵団を雇う。 王の味方である絶奴(チョルロ)部の黒軍選手たちを牢(ろう)から救出し、タムドクを絶奴部へ連れていけと命じる。 だが、サリャンの動きはすぐに大長老の知るところに。
ヨン・ガリョは3人の部族長たちを扇動し、謀反を起こさせる。 宮殿を3部族の兵士たちが取り囲んだ状態でヨン・ガリョはヤン王に直談判し、王位を捨てるよう提案する。
一方、難民村のタムドクには火天会の兵が迫っていた。
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第9話 「玄武の目覚め」
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スジニや絶奴(チョルロ)部のセドゥルたちに助けられたタムドクだったが、火天(ファチョン)会の狙い通り、タムドクに息子を殺害されたと信じる3部族長たちはヤン王側と完全に敵対することに。
タムドクがセドゥルたちと応援を求めてテジャ城へ向かったころ、宮殿には火天会の軍が攻め込んでいた。 第3近衛隊長カクタンはヤン王を霊廟(びょう)に避難させ、駆けつけたキハに王を託して戦いに出て行く。
王と2人きりになったキハは、タムドクと一緒に遠くへ逃げるよう説得。 だが王は、チュシン王になる運命を背負ったタムドクを逃げ出させるわけにはいかないと、霊廟(びょう)に祀(まつ)られていたチュモ神剣を手に取り・・・。
タムドクとセドゥルたちはテジャ城に到着するが、ヨン・ガリョの家臣チョ・ジュドに言いくるめられた城主に入城を拒否される。 無防備なタムドクたちを取り囲んだホゲの軍は、攻撃を始め、ホゲの放った矢がタムドクの肩に突き刺さる。
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第10話 雨に流された絆(きずな)」
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ホゲはタムドクがまばゆい光とともに消えた不思議な出来事の夢を見て飛び起きる。 ホゲが部屋を出ようとするとキハが剣を突きつけ、タムドクを殺したのかと問う。
そのころ、コムル村で目覚めたタムドクは国内(クンネ)城に向かおうとする。 引き止める村人たちは、国内城ではタムドクが王になるためにカクタンを使って父を殺したと噂になっていると伝える。
父ヤン王の死も、キハが父を殺したというカクタンの最後の言葉も信じられないタムドク。自分を“王”と呼ぶ村人たちに対し、キハと暮らすために国も父王も捨てようとした自分など放っておけと言い捨てて村を後にする。
宮殿では、ヨン・ガリョがタムドクの称号はく奪と逮捕を命じ、新王が決定するまで国事は部族会議で決定すると宣言していた。
神殿で父王の亡骸(なきがら)を前に涙を流すタムドクに、大神官が最期の状況を語る。証人だという近衛兵からも、王を殺したのはキハだと聞かされたタムドクは・・・。
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第11話 「天の裁き」
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ヤン王殺害犯調査のため、貴族たちが神殿に集まる。ヨン・ガリョの企みどおり、部族長たちはタムドクが犯人だと信じていた。 そこにチュモ神剣を携えたタムドクが現れる。
タムドクは、ヤン王を殺した理由をキハに尋ねてくれと大神官に頼む。 だが天に仕える身で朱雀の守り主に聞くことはできないという。キハはタムドクに向かい「直接聞いてくだされば、答えましょう」と話をしようとするが、ホゲがその言葉をさえぎり、“カウリ剣”でタムドクの罪を問うべきだと要求する。
天の力で罪人を見極める方法とされる“カウリ剣”。心臓に剣を突き刺し、無実なら生き延びるというものだ。 だが現実には助かったものなどおらず、都合よく敵を葬るために使われてきた。 重臣たちが口々に賛同の声を上げるなか、タムドクは自ら“カウリ剣”の裁きを受けると手を広げる。チュモ神剣を手に進むホゲ。 すると突然キハがチュモ神剣を奪い・・・。
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第12話 「戦いの準備」
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一時的に王の座についたタムドクは、勝負に負けて従うことになったチュムチらシウ部族に、部族の土地を取り返してやると約束する。
ホゲは貴族会議で百済への進軍を表明。 タムドクは百済との戦を有利に進めるためには、まだ先に手を打っておくべきことがあると反対するが、重臣たちはタムドクが戦を恐れているだけだと反論。タムドクは、ホゲたちを止めることはできないと悟る。
高句麗の民の命を無駄にしないためにもホゲ軍を勝たせたいタムドクは、秘密裏に自ら戦場に出る戦略を立てる。 まずは、4万もの兵を率いて出陣したホゲ軍を足止めさせる必要があった。
タムドクはスジニに、勝手にヨン家を探りに行ったりするのはやめろと諭す。 キハへの非難を口にし始めたスジニに、タムドクは声を荒げ、苦しい胸中を明かす。
一方、眠りから目覚めたキハは、「生きる理由ができた。タムドクに会って確かめねば」と口にする・・・。
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第13話 「疾風(はやて)のごとく」
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タムドクは難攻不落といわれる百済の関彌(クァンミ)城占領を計画する。 そこには悪魔のような力を持つ、醜い姿の城主がいるらしい。 効率的な水路を選んだタムドクたちの狙いは、関彌(クァンミ)城までの10もの城を一気に陥落させ、ホゲ軍を追う百済の援軍を自分たちのほうに向かわせることだ。
タムドクは移動の船内で指示をだす。チュムチたちシウ部族と近衛隊には昔賢(ソッキョン)城への攻撃を、フッケには関彌(クァンミ)城を“攻める振り”をしろと・・・。
狩りに出たはずのタムドクが進軍中だと聞いたヨン・ガリョは、激怒して火天(ファチョン)会の大長老のもとへ。
朱雀の守り主を連れた騎馬隊の合流を待てという指示に、ホゲの兵士たちはイライラしながら待機していた。 騎馬隊と一緒に出発したキハは、途中で姿を消す。
タムドクに利用されたと思い込み、自らの命を絶つため山の中へ。追ってきたサリャンの制止の言葉も聞かず、キハは崖の上から身を投げる・・・。
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第14話 「難攻不落の城」
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百済に進軍したタムドクたちは、敵味方ともに無駄な血を流すことなく、昔賢(ソッキョン)城をはじめ、次々と4つの城を陥落していく。 足止めをくらっていたホゲ軍のもとに、やっと騎馬隊が到着するが、キハの姿はない。「すべきことがある」と国内(クンネ)城に戻ったと聞き落胆するホゲ。そこにタムドク率いる軍がすでに4つの城を落としたという伝令が入る。タムドクの伝言を持ってきたヒョンゴンは、引き返す百済の援軍の後を追うようホゲに伝える。力をあわせて、関彌(クァンミ)城を攻めるのだと訴えるが・・・。
宮殿ではヨン・ガリョと3部族長たちが集まっていた。自分たちの知らぬ間にタムドクが出陣して次々と戦果を収めている一方で、ホゲの軍に動きがないことについて話していた。
神殿に現れたキハは、不思議な力を使って大神官と2人きりになる。キハは、身ごもった子どものために再び大地の母になるのだと告げ、「天地神堂を手に入れる」と迫る・・・。
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第15話 「青龍の呪(のろ)い」
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タムドクの軍は、関彌(クァンミ)城への攻撃を開始。敵将カグンを負傷させ、城に火を放つ。 すると、馬に乗り槍を手にした城主チョロが姿を現す。チョロが槍を振り回すと、恐ろしい突風が起こり、チュムチ率いるシウ部族の兵は一瞬でなぎ倒されてしまう。
倒れたチュムチめがけてチョロが槍を振り上げたとき、スジニが弓隊とともに攻撃するが、またも不思議な突風にやられてしまう。だが、タムドクが近づくと、急に胸を押さえて苦しみだしたチョロは、スジニをさらって城内へと姿を消す。
大神官となったキハからのお告げどおり、ホゲの大軍は百虎の神器があるという北方に向かう。 ホゲに不満を募らせる将軍たちが現れるなか、ホゲは酒におぼれキハが来るのをひたすら待っていた。そしてついにキハが到着する。
ホゲの軍がやって来ないとみたタムドクは、百済の援軍が到着し攻めてくる前に、全軍の撤退を命じる。そして、スジニ奪還のため、ひとりで関彌城に向かう。
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第16話 「白虎の神器を巡って」
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キハはホゲに、白虎の神器にたどり着くまでのすべての地と神器を手に入れて戻り、チュシンの王になってくれと告げて去る。
関彌(クァンミ)城を占拠したタムドクたちのもとへ、ヒョンミョンが報告にくる。鍛冶(かじ)屋で働く若者チュモンが、火天(ファチョン)会の拷問に遭い、パソンの素性を白状してしまったという。 パソンは代々、白虎の神器を守る鍛冶(かじ)屋の出身で、兄は神器を持って北へ逃げていた。
さらにチュモンの手引きで、パソンとタルビがホゲの軍にさらわれてしまう。
総勢3万もの百済の軍が、タムドクたちのいる関彌城に向かっていた。 わずか兵士3千人のタムドクの軍としては、ろう城すべきか攻撃かフッケたち一同はもめる。 するとタムドクが、内部で2軍に分かれて対立しているため「百済軍は来ない」と断言。だが実はタクドクに確信はなく、王として皆を安心させるための発言だった。
キハが大神官になったと聞いたタムドクは・・・。
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第17話 「冷たき慈悲」
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国内(クンネ)城では火天(ファチョン)会が、重臣たちをヨン・ガリョの屋敷に監禁。タムドクの持つ神器を手に入れようともくろんでいた。
タムドクの軍は国内(クンネ)城近くに戻るが、城門が閉ざされていた。 すると大神官キハから天のお告げを言づかってきたという神官がやってくる。 それは「国内城に入る前に、戦で流した血を償うため、まずタムドクがひとりで神殿にやって来い」というものだった。
重臣たちが捕らえられていると知ったタムドクは、わずかな護衛を引き連れて国内城へ向かう。城門が開けられ、タムドクはたったひとりで神殿へ。 そして大神官となったキハと対面する。
神殿を出たタムドクは、スジニやチュムチたちと合流。コ・ウチュン率いる部隊を中に入れると、ヨン・ガリョの屋敷から人を出すなと命じる。 タムドクたちは火天会の隠れ家を襲撃し、朱雀の神器を探し出すと、ヨン・ガリョの屋敷へ。 そこには火天会の大長老が待っていた・・・。
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第18話 「2人の朱雀」」
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火天(ファチョン)会との戦いの後、タムドクには休む間もない。そんななか、フッケは一族から王妃を出すという前王との約束を守るため、スジニに養女にならないかと持ちかける。その意図に気づいていないスジニは快諾。ヒョンゴは、黒朱雀になるかもしれないスジニをタムドクに嫁がせるわけにはいかないと、フッケに彼女の出生の秘密を打ち明ける。だが、それをスジニが聞いていた・・・。
処罰を求めにきたヨン・ガリョに、タムドクは自分を王と認めることは無理かと問う。
タムドクは武力を使わずとも、周辺国と平和に共存していけると訴える。そして白虎の神器を探して殺りくを繰り返すホゲ軍に、すぐに撤退しなければ、反乱軍とみなすと最後の警告を出す。
チョロは青龍の神器を返そうとするヒョンゴに、夢で見続けた女性に出会えたので、もう神器はいらないと告げる。
一方、洞窟に身を隠す火天会の大長老は、キハの赤ん坊の誕生を待っていた。
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第19話 「背中に告げた別れ」
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たとえ王でも人が大神官を裁くことはできないと、キハに手をかけようとしないタムドクに代わり、チョロを引き連れて神殿に乗り込んだスジニ。 朱雀の神器を守って殺された親の敵だと言ってキハに剣を向ける。それを聞いたキハの脳裏に母の記憶がよみがえり、スジニと戦いながらもとどめを刺すことができない。
スジニをかばったチョロがキハの火の攻撃をうけ、体の中が燃え上がり苦しむ。 駆け寄ったスジニが胸に手をかざすと、炎が体に吸い込まれていく。 するとスジニは豹(ひょう)変し、とてつもないパワーでキハに迫る・・・。
幼いころの記憶を取り戻したキハは、両親の敵を討つため、隠れている大長老のもとへ。
スジニは神殿で理性を失って火の力を使ったことをヒョンゴに打ち明け、自分が黒朱雀なのだと確信し、自らこの世と決別すると決心。その前に最後に一度だけと、タムドクに会いにいく。
白虎の神器を探し求めていたホゲは、ついにパソンの兄プルドルを見つける。
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第20話 「それぞれの思惑(わく)」
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ホゲはタムドクが自分の軍を反乱軍とみなそうとしていると知り憤る。ホゲはチュムチにパソンとタルビを連れて帰ることを許すが、それはワナだった。
契丹の集落に着いたタムドクたちは、ホゲ軍の大虐殺の跡を目にする。フッケたちは契丹族の報復を危惧(ぐ)して早く移動することを勧めるが、タムドクは遺体を集めて葬儀をするよう命じる。
タムドクは国内城を出てからずっと、夜眠ることができずにいた。やがて偵察隊が契丹族の奇襲を受け、皆殺しにされたという報告が入る。自ら兵士の遺体を回収に行くというタムドクを止めようとするコ・ウチュンに、タムドクは苦しい胸のうちを明かす。
ホゲを王に仕立て上げる計画を見限った大長老は、百済のアシン王を利用することに。キハは大長老の命を伝えるサリャンに、ある問いかけをする。そして、タムドクに国内城の管理を任され戸惑うヨン・ガリョのもとへ。
チョロはやっとスジニを見つけるが・・・。
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第21話 「崩れゆく大軍」
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ヨン・ガリョは盗んだ朱雀と青龍の神器をキハに渡す。タムドクこそがチュシンの王だと理解しながらも、王の座を狙う息子ホゲを思うヨン・ガリョは、ある決心をしていた。
タムドクは計画通りに契丹族との会談にこぎ着ける。7人しか同伴できないという条件に不安を募らせるフッケたちをよそに、タムドクはそのひとりとして戦える兵士ではなく記録係のヒョンドンを選ぶ。会談場には契丹全体の首長アッティラを始めとする各部族の代表たちが集まっていた。タムドクは契丹族を虐殺したホゲの軍は反乱軍であると伝え、各部族の安泰のために高句麗と友好関係を築くよう提案するが・・・。
同じころ、タムドクの作戦により、ホゲの軍の疲れきった兵士たちに向け「3日以内に投降すれば、太王軍として受け入れる」と書かれたビラがまかれていた。そんななか、ホゲのもとに神器を持ったキハが現れる。
一緒にタムドクのところに戻ろうと言うチョロに、スジニは・・・。
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第22話 「最後の守り主」
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キハが陣痛で苦しむなか、大長老は生まれたのが男ならば心臓を持ってくるようサリャンに念を押す。サリャンが戻ると、出産を終えたキハは気を失っていた。誕生したのは男の子だった。偶然居合わせたスジニは、父親はホゲだと思い、憤慨して出て行こうとするが・・・。
目覚めたキハは我が子が消えているのに気づきがく然とする。子どもを捜して夜道に出たキハは、大長老とサリャンを見つけ、子どもの心臓をもらったと告げる大長老に剣を振りかざして飛びかかる。
一方タムドクはホゲの陣営に入り、残留兵を太王軍に迎え入れる。わずか20人ほどの兵で逃走したホゲが契丹人に追われていると聞いたタムドクは、チョロやチュムチたちだけを従えて後を追い、契丹人に包囲されたホゲたちを発見。手を出すなというタムドクの命令に応じようとしない契丹人と戦闘状態に。激戦の末、契丹人の軍は全滅し、タムドクとホゲの一騎打ちとなる。
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第23話 「面影を追って」
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後燕のコ・ウンから届いた太子救出依頼の書状に、スジニの言葉を見つけたタムドクは、ヒョンゴ、チュムチ、チョロと一緒に後燕に向かう。高句麗の王が傭(よう)兵団を送ってくれると聞かされていたコ・ウンに、タムドクは言葉の主を尋ねる。すると、子どもに語学を教えている高句麗から来た先生だという。タムドクたちは、先生がスジニか確かめる前に、まず太子を助けにいくことに。
コ・ウンは、祖父が高句麗の王妃から預かっていたという巻物をタムドクに手渡す。中には“天弓”の二文字だけだったが、それを見たヒョンゴが驚く。タムドクの持つ“天弓”に関する古文書だった。隠し文字があり、上巻はコムル村にあるが、下巻はもう存在しないと思われていた。コムル村でヒョンゴは巻物の内容を確認するが・・・。
時は流れ、タムドクは次々と周辺国を征伐し、戦に明け暮れる日々を送っていた。そんななか突然、後燕が高句麗を攻撃する。その陰にはキハとホゲがいた。
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第24話 「二千年の時を越えて」
<最終回>
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スジニと再会したタムドクは、「黒朱雀になったら止めてやる」と約束し連れ戻す。スジニがずっと育てていたキハの子どもはアジクと名付けられていた。
火天(ファチョン)会の大長老は、玄武と白虎の神器を奪うためコムル村を襲撃。阿弗蘭寺(アブルランサ)にいるホゲは、キハの真の望みを憂慮しながらも、タムドクが現れるのを待っていた。
やがてアジクが火天会にさらわれ、スジニは取り乱す。タムドクあてに残されていた文には、アジクがタムドクの子どもであり、救いたければ直接来いと書かれていた。阿弗蘭寺に向かったタムドクの軍は、待ち構えていたホゲの率いる火天会と後燕の連合軍と対決する。
一方、阿弗蘭寺の祭壇では、キハが四神のすべての神器を並べ始めていた。
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